「ガトーショコラが膨らまない!」
材料を買い出して、メレンゲを必死で作り、やっと焼き上げたと思ったガトーショコラが全く膨らまない!なんて事ありまんか?
お菓子作りが好きなわたしですがガトーショコラは意外にハードルが高いレシピなので、そういった事がよくあります^^;
そこでバレンタインの時期などは特に
ガトーショコラは膨らまない原因は?
どうしたらキレイに膨らむようになるの?
膨らまなかったら失敗なの?
などなど同じような悩みを抱えている方はとても多いんですよね。
ポピュラーな手作りお菓子の割に味がとても美味しいですし、プレゼントにも人気なのでレシピ数もとても多いですから^^;
という事で今回はガトーショコラが膨らまない原因、膨らませるためのポイントについてなどご紹介させて頂きます。
ガトーショコラが膨らまずに困っている方は参考にしてみて下さいね!
ガトーショコラが膨らまない原因は?どうして膨らんでくれないの?
それではガトーショコラが膨らまない原因について私が知りうる限りの事をご紹介させて頂きますね。
ガトーショコラが膨らまない!という方は基本的に以下のどれかに当てはまるはずです。
なので、自分の作業過程など思い出してぜひ照らし合わせてみて下さいね。
メレンゲをしっかり泡立ててなかった
まずガトーショコラが膨らまない原因として一番多いのがメレンゲの泡立てが不十分によるものです。
基本的にはガトーショコラはベーキングパウダーなどを使わないお菓子になります。
そんなガトーショコラがどのようにして膨らむのかというと、空気が生地に入る事によって膨らむんですね。
その「生地に空気を入れて膨らます役割」として存在しているのがメレンゲになります。
「気泡が沢山含まれたきめの細かい泡=メレンゲ」が生地に混ざる事で焼きあがった時にガトーショコラが膨らむんですね。
なので、メレンゲを使わないレシピで作っていたり、メレンゲの泡立てが不十分だとガトーショコラがきれいに膨らまなくなってしまいます。
ですので、メレンゲはしっかりと角が経つくらいまで泡立ててきめ細かな泡にするようにしましょう。
そして、基本的にメレンゲはボウルを逆さにしても落ちないくらい泡立てる事が理想です。
ボウルを斜めにしただけでメレンゲがズレてしまう程度だと、生地と混ぜている間に気泡がつぶれてしまい意味がなくなってしまいます。
泡立てすぎてぼろぼろのメレンゲになってしまってもNGですが、湯煎で人肌ていどに温めながらしっかり全体に砂糖を溶かして力強く泡立てましょう。
また、砂糖が全体に溶け混ぜ合わっていると「つや」のあるメレンゲが出来上がります。
全体に砂糖が溶けている事も大事になりますので、「つや」が出るまでしっかり混ぜ合わせて下さいね。
生地・材料を混ぜすぎている
ガトーショコラが膨らまない原因として次に多いのが生地や材料の混ぜすぎによるものです。
なぜ混ぜすぎると良くないのかというと、大事なメレンゲの気泡が潰れてしまうからなんですね。
生地や材料を混ぜ合わせるときにメレンゲの気泡が潰れてしまうとガトーショコラは膨らまなくなってしまいます。
なので、メレンゲを混ぜ入れるときは必ず3回に分けて混ぜ合わせていくようにしましょう。
※3回に分けて混ぜる事で気泡を潰さずに、しかし全体をしっかりと混ぜ合わせる事ができます※
1回目は気泡が潰れても構わないのでメレンゲと生地全体をしっかりと混ぜ合わせます。
そしたら残りの2回目と3回目はゴムベラや木べらに持ち替えて、全体を切るようにふんわりと手早く混ぜ合わせましょう。
メレンゲの気泡が潰れないように注意をしてヘラを時計回り・ボウルを反対側に回しつつ混ぜ合わせると気泡を潰さず全体を混ぜ合わせる事ができますよ!
作業中の生地・材料の温度が低い
次にガトーショコラが膨らまない原因として多いのが冬場など寒い時期に作った事で生地・材料の温度が低い事が挙げられます。
特にクリスマスやバレンタインに作る人が多いお菓子なので、この生地の温度が低いせいで膨らまないというパターンは非常に多いです。
なぜ生地や材料の温度が低いと良くないのかというと、生地や材料の温度が低いと物が混ざりにくくなってしまうんですね。
チョコも、バターも、生地もちょっと冷えるとすぐに固くなってきてしまいすぐに混ぜにくくなってきてしまうんです。
そうして少しずつでも全体に温度差が出て十分に全体が混ぜ合わさらないと焼き上がり後に陥没したり萎んだりしてしまうんです。
なので、寒い季節に作る場合は部屋の温度を温かくして作るか、ヒーターやストーブの近くで作るなどがおすすめです。
もしくは、45℃くらいのお湯で湯煎をしながら作業をすると確実に材料が混ぜ合わさりますので良いですよ!
特に溶かしたチョコ、混ぜ入れる前のバター、生地、メレンゲなどの温度管理は注意してみて下さいね。
本当にすぐに固くなったり、メレンゲは砂糖が溶けなかったりして、混ざらなくなってしまいますのでね・・!
型に対して材料が少なかった
ガトーショコラが十分に膨らまない原因として、型に対して材料が少なかったという理由もあります。
例えば単純に15センチの分量で作ったガトーショコラを18センチで焼けば厚みというのは出ないんですよね。
なので、シンプルに厚みを出したいというだけなら、材料を増やせば厚くなるので増やしてみる事も一つの手ですね。
意外に型が大きかったせいで全体に厚みが出なかったという方はとても多いので、自分のレシピに合った型だったかどうか確認されてみて下さいね。
薄力粉の分量が少なかった
ガトーショコラがきれいに膨らまない原因として薄力粉の分量が少なかったという事もあげられます。
まず、ガトーショコラは薄力粉が少なく生クリーム等の分量が多いと滑らかでムースに近いような口当たりになります。
次に薄力粉が多くその他の材料が少なめだと、だんだん膨らみも増してパウンドケーキ等のお菓子に近づいていきます。
どちらにするかはレシピを作った人の好みによるのですが、そのレシピによって元から薄力粉が少なかったという事が考えられます。
ですが、薄力粉が少ないと焼きあがってから冷めた時に大きく生地が凹みやすいんですね。
なので、十分に膨らんだガトーショコラが作りたい場合は薄力粉の分量を増やすなどして膨らますようにしましょう。
特に「濃厚しっとり」を強調としているレシピだと膨らみにくい場合が多いので「ふんわり滑らか」等を強調したレシピに変えるなどがおすすめです。
ただし、出来上がりの見た目だけでなく食感も変わってくるので自分の好みのレシピで作るようにしましょう!
「2材料だけ」などのレシピで作っている
ガトーショコラが膨らまない原因として「材料2つだけ」のようなレシピで作っている事があげられます。
2材料のガトーショコラは一見簡単でお手軽そうに見えますし、費用も安く抑えられるため近年流行っていますよね。
ですが、この2材料だけでガトーショコラを作るという事は実はとてもハードルが高い難しいレシピになっているんです。
なので、もし卵と板チョコだけ!などの2材料レシピで作っているのであれば、砂糖・生クリーム・バター・薄力粉・ココアがしっかり入ったレシピに変えてみて下さい。
お菓子作りに慣れてない方や初心者であればなおさら、バターや砂糖を使う王道レシピにした方が失敗の確率が一気に下がるんですね。
なので、しっかりと膨らんだガトーショコラを作りたい!という方はレシピを一度見直してみましょう!
オーブンの予熱・温度管理が十分されてない
ガトーショコラが膨らまない原因としてオーブンの温度管理が十分にされていない事によるものもあげられます。
オーブンの予熱がしっかりとされていないと生地のふくらみというのは悪くなってしまうんですね。
なので、オーブンの予熱はしっかりと行い、立ち上がりの時にしっかり温度が保たれているようにしましょう。
もし、予熱のしすぎや焼き時間によって焦げが心配な場合はアルミホイルを一枚上に入れて焼くようにしてみればOKです。
そうすると焦げる事なくしっかり膨らんで焼きあがりますのでおすすめですよ~!
ガトーショコラが膨らまなかったとしても失敗な訳ではない?
ガトーショコラが膨らまない原因についてご紹介させて頂きました。
うまく膨らまなかったという方はぜひ上記を参考にして頂ければと思います。
ですがガトーショコラが膨らまなかったからといって必ずしも失敗という訳ではありません。
なぜかというと、ガトーショコラといってもレシピがとても数多くありますので膨らみが弱いレシピも数多くあるんですね。
それこそムースのようなものから、溶かしたチョコレートその物のように膨らまないものから沢山あります。
ですから膨らんでいないガトーショコラというのも全然ありなんですよ。
レシピ作成者からしたらその焼き上がりが十分で失敗ではないという事はとても多くあるんです。
なので失敗してしまったかも?と思う前にレシピに載っている出来上がりの写真などと比べてみて下さいね。
あまり膨らんでいないガトーショコラであれば、それはそれで完成なので大丈夫ですよ^^
早速、きれいにパウダーシュガーをかけて食べてしまいましょう!
ガトーショコラを失敗せずに作る重要なポイント!
それでは次にガトーショコラを失敗せずに作る重要なポイントをご紹介させて頂きますね。
しっかりコツを掴めば1.5倍~2倍に膨らんだガトーショコラが出来上がるので、是非やってみて下さいね!
まず、メレンゲは湯煎をしながらしっかりと砂糖を溶かし作っていきましょう。
全体に砂糖が溶けて混ぜ合わった「つや」のあるメレンゲになっている事がとても重要になります。
混ぜ合わさっていないと焼き上がり後に陥没してしまったりするので注意してみて下さいね。
そしたらボウルを逆さにしても落ちない程度までしっかりと泡立てていきましょう。
ボウルを逆さにしても落ちない程度まで泡立ったらメレンゲの完成です!手早く混ぜていきましょう!
メレンゲを入れる直前までは全体はよく混ぜ合わせて問題はありません。
ですが最後にメレンゲを入れるときは混ぜすぎないように注意しましょう。
メレンゲを入れてからは混ぜる回数は10ー12回程度でちょうどいいくらいです。
メレンゲが白く残っていてはダメですが白い部分がなくなってくればもう混ぜる必要はありません。
必ずゴムベラや木べらに持ち替えて全体をさっくりと切るように混ぜ合わせましょう!
作業全体の工程を通して常に材料や生地を冷やさないように注意しましょう。
冷えてしまい混ざりにくくなってしまうときれいに膨らまなくなってしまいます。
なので必ず下準備として、チョコ・バター・生クリーム・卵はしっかりと室温に戻しておくようにしましょう。
そして材料を混ぜ合わせていく時も常に湯煎にかけながら混ぜていく事が理想です。
粉類を混ぜた後、メレンゲを入れるときは湯煎から外しても問題はありませんが、冬場の温度管理は注意をしましょう。
全体がきれいに混ざればガトーショコラはしっかりと膨らむので、ぜひそうしてみて下さいね!
オーブンの予熱がしっかりできていないと焼き上がりに陥没したりしぼんでしまいます。
なのでレシピに書かれている通りオーブンの予熱はしっかりとしておくようにしましょう!
まとめ
という事でガトーショコラが膨らまない原因、膨らますためのポイントについて解説させて頂きました。
ガトーショコラはベーキングパウダー等を使わない為、意外にも作るのが難しいお菓子なんですね。
ただ膨らめばとても見た目がきれいですし表面がぱっくりと割れて美味しそうなガトーショコラになります。
メレンゲ、温度管理、混ぜすぎないこと、オーブンの予熱、まずはこの4つを徹底して作るようにしてみて下さい!
それでは、ありがとうございました♪